2022年04月02日

3つの大学で非常勤講師を(早稲田/奈良女/名城大)

2022年度は、大学の非常勤講師を新たに1つ拝命しました。
名城大学です。

これで、
関東エリア=早稲田大学
中部エリア=名城大学
関西エリア=奈良女子大学
となりました。

奈良女子大学は、担当している学部が無くなので、今年か来年で最後。
毎年そうですが、全力で講義を提供したいと思います。

なお、エリア的には、ゲスト講師をしている
東北エリア=東北工業大学
九州エリア=長崎大学
もあり、
日本各地で、授業をもつ体制になりました。

大学で講義をする時には、いつもこう思って、臨んでいます。

「自分が学生時代に受けたかった授業を、今、自分がするのだ」と。

学生さんが将来、企画的な方面に進む時に役立つものをたくさん渡せるように、
講義も、全力で準備・運営します。

posted by 石井力重 at 23:54 | アイデアプラント 6th(2021-2023)

2022年04月01日

万策尽きたがスタート地点

万策尽きたがスタート地点.png

クリエーティブ職に進んだ皆さんへ:

社会の洗礼、会社の上司の駄目だしをうけて、
ガーンと、なる日が早晩来ます。

自分を信じる、と同時に、
作品でなく製品を作り出す厳しい目も、
身に着けてほしいから、なんです。

大学時代の講義を思い出す余裕もない時に、
これだけは、伝えておきたい。

「創造力に長けた人は、絶望しない」

繊細なクリエーターは、同時に、
めっちゃ強力な脚力で有象無象をなぎ倒し開いていくタフさ、も
大事です。

万策尽きたがスタート地点。
もう案が出ない、という時が、ほんとの始まり。


今日は、アイデアプラントの創業記念日です。
2009年4月1日創業、
今日で14年目に入りました。

ここまでこれたのも、皆様のおかげです。
案件をくださった方
経験の機会をくださった方、
新しい学びを授けてくださった方、
ありがとうございます。

これまでに培った能力や知見を社会に供し、
顧客が成功することに貢献し
社会を豊かにしてゆきます。

青雲の志は今も変わらず
「創造的な人や組織が次々と生まれてくる社会を作りたい」
その理念をもって、
今年度も、全力で仕事に邁進します。

皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

追記:
大学の非常勤講師が1つ増えました。
これは別途報告します。
posted by 石井力重 at 10:17 | アイデアプラント 6th(2021-2023)

2022年03月14日

アナログなリモートブレストの方法「フリップボード・ブレスト」

「リモートでのブレストはうまくいかない、
オンラインツールも部署の制約でアクセスできない。」

ーーというのは、意外と大企業のかたのほうが、苦しんでいるように、思います。

そういう時は、一切、環境を気にしないでできる、
アナログなオンラインブレスト「FBS(フリップボード・ブレスト)」を。

❶A4白紙10枚単位でホチキスどめで、フリップボードを。
❷太くはっきりかけるマーカー(クリッカート、プロッキー、サインペンなど)で、そこに大きく素描。
❸あごの下にそのボードを掲げて見せる。

02-05_2-k.jpg

これだけで、かなり違います。

『すごいブレスト』2章に詳しい解説あります。


posted by 石井力重 at 11:26 | 『すごいブレスト』2020年

2022年03月02日

3月のワークショップのご案内【宮城、ものづくり系】【大阪、ビジネス系】

進まない季節が、一気に進み始めました。
3月は、久々の現地開催のワークショップと、オンラインのワークショップもあります。
どちらも公的機関の主催のものです。以下紹介します。



3月17日 13:30-
オンライン「AM・3Dプリンティング アイデア創出ワークショップ」
主催:宮城県産業技術総合センター
費用:3,400円
形式:オンライン
時間:3時間
定員:30名
締め切り:3月11日

石井からひと言:
受講者は、ものづくり企業、技術系企業の企画職、技術職の方、
あるいは、個人事業主やクリエーターの方を想定しています。
宮城県内の企業さんや個人が「主な」対象です。
ですが上記に当てはまらない方でも、受講できます。
3時間で「3Dプリンターでものを作るためのアイデアを出し、Additive Manufacturingで造形をうまくするコツを把握し形状を描く」ことを実践します。
従来の金型、射出成型、金属切削による造形から、新しいモノづくり技術であるAMに移行しなければ、という方はぜひ、その初歩の手前にあたるこのコース、受講ください。
(モノづくり・設計のリスキリングを、という号令がかかっている部署であれば、多分、マッチしています。)
なお、この場で使うツールは、石井がTRIZとVEから開発した「IF60(理想機能60パターン)」のカードもあります。それを用いた3D造形の学習は、他の講座にはない特色です。


3月26日 10:30-
【アイデアビルディング1DAYワークショップSPECIAL!!】
「すごいブレスト」×「なんでも図解」で起業アイデアをカタチにしてみよう!
主催:産創館(公益財団法人大阪産業局)
費用:5,000円
形式:対面(会場は大阪の産創館です)
時間:7.5時間(幾度かの休憩含む)
定員:50名
締め切り:3月25日(満席になり次第締め切り)

石井からひと言:
受講者は、これから起業を考えている個人の方や、会社が副業を解禁しなにかスモールビジネスを創業してみようと考えている方、あるいは、事業者として第二創業・新事業展開を考え始めているけどまだ思いの段階、という方。そういう方に最適な内容です。
「閃く」を石井が、「描く」を日高さんが。
ダブル講師が、講義を連動させてそれぞれのノウハウをレクチャー&ワークします。
「なんでも図解」の日高さんの指導が直接受けれますし、みんなで創造的に会話をして発想したことを、そのスキルで描く実践もできます。
石井から見ても、他の場ではめったにないレアな講座です。ブレストとグラレコのどちらかが好きであれば、きっと大満足できる一日になるでしょう。ぜひおいでください。
※詳細ページの真ん中あたり「三人相互図解」はぜひご覧になってみてください。「ああ、そういう感じか。楽しそう〜」という雰囲気が感じとれます。この絵も、日高さんが描いてくれたものです。



余話
最近、イベント案内があまり掲載できていませんでした。
企業クローズドはご案内できないですし、各地の大学の授業も、以前のようなオブザーバーの招待が難しいため、以前よりも、ご案内できるものが減っていました。
コロナの終息後にはまた、と思いつつ、世界が常に不安定です。災害、疫病、戦争。
これらに揺れる社会の中で、ベストを尽くして、皆様に創造性の学習機会をこれからも提供したいと思います。

イベントのご相談も、あれば、お気軽にお寄せください。

posted by 石井力重 at 11:10 | アイデアプラント 6th(2021-2023)

2022年02月28日

心理的安全性の石井遼介さんと対談イベントをしました(11か月遅れの開催報告です・・・)

心理的安全性。

チームをより良いものにし、質の高い成果を出すためのキーコンセプトとして、最近一層注目されています。

 
私が、この概念を最初に目にしたのは、グーグルの調査結果(2012年)です。

調査名、Project Aristotle(プロジェクト・アリストテレス)。

”生産的成果を出すチームの成功要因は心理的安全性の高さにあった”ーーと。

この調査以降、言及記事が多数あがり、心理的安全性がビジネスパーソンたちに意識され始めます。

その経緯から「心理的安全性は、グーグルの発見したコンセプト」であるとの印象を形成していました。

しかし、そうではありません。
それ以前に米国の心理学者、組織論の学者たちにより確立された概念でした。


心理的安全性の原点〜発展

Personal and organizational change via group methods.
Edgar Schein/Warren Bennis(1965)


Psychological safety and learning behavior in work teams.
Amy Edmondson (1999)

そうした心理的安全性の土台があり、
Googleのプロジェクト・アリストテレス(2012)
で、日本でも広く認識されるように。


日本の大家、石井遼介さん

心理的安全性の、日本の第一人者といえば、石井遼介さん。

(蛇足:私も石井ですが、血縁とかは全くありません。)

石井遼介さんの『心理的安全性のつくりかた』は、21刷(2022年2月末時点)と、本当に広く読まれている良書です。

そうした石井さんとの対談の機会を頂き実施しました。
11か月遅れの実施報告なのですが、記します。


対談イベントの機会を、Mさんが

発起は、友人Mさんです。
私が20年12月に新刊を出し、いろんな人とのオンラインイベントをシリーズで行っていました。
その過程でMさんが「石井(力重)さん、心理的安全性の石井遼介さんとの対談をしてませんか」と提案してくださって、先方に打診してくださり、実現の運びとなりました。

当時のPeatixのバナー↓
石井石井Night002.jpg
(すでに終わったものですので誤解無きようお願いします)

「ブレストは、心理的安全性でもっといいものにできるのではないか」という仮説。

これを軸に対談したら、多くの人の創造活動に役立つもの知見が得られるのではないか、と。

そんな経緯と、切り口で、100分間の対談が実現しました。


記事続きます

対談は、じつに、示唆の多いものでした。

まず、このブログの冒頭の、心理的安全性の歴史は、石井遼介さんのスライド(の引用文献)から知ることができました。

そして、メイン部分です。心理的安全性の専門家の知見から、ブレストをバージョンアップさせるためのヒントやアイデアをたくさんコメントいただきました。

その内容を、整理して掲載するのは、別の記事にします。

今日まで、報告を11か月間も、温めてしまった理由が2つあります。

1)心理的安全性を十分理解して発信したい。

2)心理的安全性からの示唆を活かして「進化させたブレスト」を作りたい。

どちらもまだ途中です。

ようやく2)は目途が立ちました。(「亜ブレスト」という技法を形成できそうです。)

これ以上遅れると、1年たってしまい、報告タイミングを逃しそうなので、何とか「11か月前」と言い張れるギリギリのタイミングで、イベント開催報告だけしたいと思い、筆を執りました。

ということで、「石井遼介さんと、対談イベントをしました」という報告だけを、しておきます。

(ここまで読んで「その示唆は書かないのかよ!」と突っ込まれたかた、ごめんなさい・・・)


最後に、謝辞を。

イベントを視聴してくださった多くの皆さん、
貴重な時間をくださった石井遼介さん、
プロデュースをしてくださったHさん、
つないでくださったMさん、
どうもありがとうございました。

そこでいただいた示唆は、人々の創造的活動をブーストする知見や技法へ昇華させ、広く社会に供してゆきます。

((示唆内容を記す記事は、いずれ、また。))

続きを読む
posted by 石井力重 at 14:36 | アイデアプラント 6th(2021-2023)

2022年02月10日

「アイデアの分類」の本質 【講義スライド】

アイデア創出をした後、アイデアの整理段階で困りませんか?

「アイデアの分類ってどうするんだろう。」
「アイデアをきれいに分類してみたけど、そこでスタックしちゃった。」

そういう経験は、企画的な仕事をする時にいつも現れます。
その際には「発展に資するようにグルーピングするべし」と思って、実施してみてください。

そのレクチャー・スライドを掲載します。


このスライドの中でも一番大事なのは3枚目です。

「発展のためのグルーピングであれ」 グループ化で、共通する要素から「アイデアの本質」がよりハッキリし、 その本質に立脚して、発展アイデアが生み出せることが、重要。 (= きれいな分類は、それ単体での“合意” はしやすい。しかし、発展の示唆に乏しく、次に進みにくい)

表面上似ているものを手掛かりに分けると、分類学的な綺麗さは出て、合意形成もしやすいので、つい、そうしがちですが、それではだめで、難しい、合意もしにくい「本質が似ている」もので、分けてほしいのです。

そうして、分けてみると、本質はよりハッキリする。
ハッキリしたそのエッセンスに立脚して、発展案が出てくる。

分類の作業時間を、価値あるものにするには、そこを忘れてはいけません。

「でも、その本質を突き止めるのは難しいでしょ?」

と、言う声も聞こえてきそうです。はい。実際はそうです。

なので、本質があぶり出されてくるまでは、”一旦、わかりやすい切り口で分けてみる”んです。
で、違和感が出てきて、分けなおしてみる。
仕上がった、それにまた違和感を、、、と繰り返す。

そうしていくと、本質的なグルーピングに近づけます。

いきなり完璧に分けなくてはいけない、という完ぺき主義は捨て、
下手でもいいからやってみる。
そのうえで、1回で満足しない。何度もやり直していく。
ということが大事です。

この辺はメソッドとしにくい点ですが、
創造的チームに一言声がけするとしたら、
という感じで作ったレクチャースライドでした。

<<余談です>>

宣伝ぽくなっちゃいますが、アイデア収束を学ぶゲーム教材を作ろう、というコンセプトで、IDEAVote(アイデアボート)という教材をリリースしたことがあります。アイデアプラント・オンラインショップ、および、Amazonでも販売しています。ご興味あれば使ってみてください。(「それをすると、本質で分けられるの?」といわれると「いえ、もう一段階下の感じで、まずは、アイデアを10の評価軸で吟味するチームディスカッションを体験する感じのものです」と答える感じの、ツールです。)

石井力重

2022年02月05日

アイデア創出をもっと創造的にやりたい、という方へーー。『すごいブレスト』抜粋記事7本

アイデア創出&ブレストのノウハウを紹介したのWEB記事シリーズがあります。

会議に関するWEBメディア「会議Hach!」さんの
連載コラム「ブレインストーミングの教科書」

すごいブレスト』の抜粋コンテンツです。

書籍無しに記事だけで学習可能。
導入無しに、要点だけに絞った文章量で
全体的にドライな雰囲気に。

黒い囲みは書籍引用個所。











記事は以下の「基本」「オンライン」の2部構成です。
ニーズに合う記事タイトルをクリックしてご覧ください。




=== === ===

(余話)

基本的には、この記事(と、その底本になっている『すごいブレスト』)は、私が、早稲田大学(デザイン論)、奈良女子大学(創造学)、東北工業大学(アイデア基礎)で講義している内容と同内容です。

このWEB記事シリーズは、書籍の販売促進というよりは、書籍内のコンテンツを無料開放して、(直接は講義を届けられない人へも)広く届けたい、という思想で書きました。

なので「記事の続きは書籍で補おう!」とかそんな構成ではなく「(呼んで)ふむふむ、分かった。この記事単体で役立つわ、ありがとう。」となるように、書いています。

会社内のイントラネットなどで、ブレスト初心者に向けて、「ブレストのやり方」を紹介をするような記事を書かれる際に、お役に立てば幸いです。

続きを読む
posted by 石井力重 at 10:23 | 『すごいブレスト』2020年

2022年01月05日

2022年の抱負(リスキリング、新しいオフィスの役割、アイデア・創造性・心理的安全性)

アイデアプラント 代表として、早稲田大学・奈良女子大学 非常勤講師として、そして、創造性の学会の理事として、2022年の一年間、何をしていくべきか。元旦の全国紙全紙を読み込み、4日間熟考しました。

私が何らかの貢献ができそうな社会の潮流に、以下のものがあります。
項目ごとに「抱負=石井の貢献できること」を付します。


(1)リスキリング(Reskilling:学び直し、職業能力の再習得)

今、産業界で「人的投資」の重要性が高まっています。
「DXへの対応」「デジタル人財」「2030年の労働者不足」といった課題があります。
また、技術の進歩に伴う中高年の「技術的失業」という懸念も、言及されています。
リスキリング(学び直し)は、かつての休職しての大学院進学とは違い、働きながら学ぶこと、を意味しています。従来的な研修受講の方法以外に、各自に予算を与えて週休3日などの労働形態にしたうえで、新しい技能の習得を促す企業なども出てきました。

石井の貢献できること(1)
アイデア創出スキルを必要とする人材への、リスキリングは、貢献できそうです。10年以上の各社での創造研修の実践、大学での集中講義、創造性の学会での創造性研究を提供できます。個別ニーズに対応して、今年も企業内の創造研修を提供してゆきます。
また、定期的な創造研修の開催も計画してゆきます。



(2)オフィスの役割の変化

都心のオフィス空室率がこの二年間で2%→6%まで高まりました。コロナ以降もリモートワークを継続することを決めた企業もあります。一方、集団の創造性を生かすにはリモートワークは限界があります。高密度な従来のオフィスデスク配置をやめ、新しいオフィスの役割を付与して活用する例が出てきました。自宅では資料作成に集中し、オフィスでは、コミュニケーションとコラボレーション(交流を増やし、自由な意見交換から発想を生む)を行います。リアル空間の価値を最大化する取り組みが広がります。

石井の貢献できること(2)
出社の日に、効果的なアイデア創出ができるようになることを支援します。具体的には「新しいアイデア会議の方法」や「アイデアブレストを促進する発想支援ツール(カードなど)」を世の中に提供します。(研修ビデオの形や、カード教材など)



(3)経済の主役がモノから知(アイデアやノウハウ)に移る

従来から言われてきたことですが、コロナ禍は、この流れを加速させました。デジタル産業はアイデアを生む少数に利益が集中しがちです。そして多くの製造業の収益のあげ方も、デジタル型産業に近づいています。
日本の低成長の原因は支配的なヒエラルキーにあります。発想が新鮮な社歴の短い人(若い人、転職者)が活躍できず、 新しいアイデアが採用されず生産性も上がりません。(低成長の外的要因としては、政府による規制の多さ、変化対応速度の遅さもあります。)

石井の貢献できること(3)
この原因を打破することは、石井の領分では難しいのですが、ヒエラルキーの壁となっている世代に対しても、アイデアの柔軟な扱い方を、知見として提供することはできそうです。
しかし、問題が大きく硬いものであり、石井の貢献は限定的にはなるでしょう。多くの組織がこの点を変えていく際の多数のうち手の一つになれれば、と思います。



(4)情熱と心理的安全性と未来思考

社員が、仕事に情熱を持てない状況では、革新的なことを生みだすことはできず、企業の成長は望めません。
お金で買えない価値を従業員に与える取り組みが様々に行われています。社内の挑戦への評価項目増設や副業解禁による良い副作用を起こす企業もあります。
イノベーションには心理的安全性が重要です。これは一言で言えば、自由にものが言えること。補足すると、批判されないことではなく、健全な衝突が起こり、建設的に前に進んでいける状態です。
コロナ禍の不透明な世界の中で役立つ構想手法が求められています。「あるべき未来像から、今の私たちが踏み出すべき企画を構想する」思考法として、バックキャストとフューチャーデザインという方法があります。基礎教養となっていくでしょう。


石井の貢献できること(4)
アイデアいっぱいの人は行き詰らない。創造的思考は情熱やモチベーションとも相互に関係しあう。そういった点から、創造性支援を通じて、この点に貢献できそうです。未来思考をベースにしたアイデア発想法もあり、その提供でも貢献できそうです。
心理的安全性は、昨年専門家との対談の機会を得て、「ブレインストーミングは2.0へ、つまり、批判禁止(判断遅延)のルールは、「建設的批判はOK(非難は禁止)」とバージョンアップするべきだと感じました。実際にその2.0版でおこなったブレスト実験では、定量的に効果が見えました。
今年はこの点を整備して、各所での講義講演で、提供してゆきます。



以上です。
石井の知見を生かし、社会を豊かにしたいと思います。今年も全力で仕事します。
皆様どうぞ、今年もよろしくお願いします。

(今年も、リアル研修、オンライン研修、の両方に対応して、実施します。上記のことでニーズがあれば、石井までお気軽にご相談ください。)



<<余談>>

今年は、各経済人の見通しでは、コロナの中でも経済回復をするようです。
半導体不足による製造業停滞も解消されるめどが立ちます。消費も伸びます。

しかし、世界的にインフレ抑制の動きもあり、22年の後半には経済の勢いが落ちていくようです。

長期的には、経口治療薬の登場で、コロナ事態へのリスクや行動制限は大幅に緩和される見通しです。
コロナを、インフルの一つとして、行動制限の対象にしなくてもよくなると、多くのモノゴトは以前と同じようになるでしょう。一方で、長らく無駄だった習慣や非効率だった仕組みが、強制停止され、リセットされて、再開される中で、分化する流れができるでしょう。
「そのまま戻す」「効率的にする」「効率化で何かを失ってしまって少しずつ以前に戻す」
この3つが出現していくでしょう。
特に、産業的には「飲食店」「居酒屋」などが、大きく変わった新業態の登場がありそうで、注目しています。

SDGsで言う「ディーセントワーク(働き甲斐のある人間らしい仕事)」も、リモートワークの可能な職種や、Z世代が中心となって、人材流出・好条件の企業への人材流入が顕著になりそうです。

そして脱炭素。これは、市民感覚で見ているよりもずっとつよく産業界を変え、結果として我々の暮らしに大きく影響をあたえるでしょう。その最たるものが、乗り物のEV化です。去年、超小型EV実証実験をする各地へ出向き、体験してみました。
ルノー(Twizy)、トヨタ(C+Pod)(COMS)、タジマ(ジャイアン)、Fomm(Fomm One)、EV-LAND(EV TUKUTUKU)。各地の電動キックボード。(従来車種も乗りました。プリウスPHV、新型ノートe-Power)。
いくつかは実用の範疇に入っていますが、この製品領域の課題も見えてきました。ただ、現在の社会であれば、これが足りない部分を埋めるキーパーツになるだろうという感触がありました。
それと同時に、数年でこの領域は進化が著しく起こるでしょう。まだ、未成熟なものもあれば、日常使いが可能なレベルに達しているものもあり、数年後にはこの辺の産業は、急伸するものとなっているでしょう。


posted by 石井力重 at 12:20 | アイデアプラント 6th(2021-2023)



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