2017年05月07日

【講義スライド】京都精華大学 マンガ学部(ストリーマンガコース)(アニメーションコース)

恒例の、春の京都でのマンガ学部での講義をしてきました。今年は、ご縁があって、従来のストーリーマンガコース向けの授業の他、アニメーションコース向けの授業の機会ももらいまして、二週にわたり京都へ行きました。

追記:
アニメーション・コースのブログに、その様子が掲載されました。


どちらも漫画学部の中のコースですが、マンガとアニメでは学生さんたちは全く違います。担当するコマの数も異なります。そのため、講義スライドも別のもの(前半部はほぼ同じ。それでも、微妙に変えていますが。)です。

どちらも掲載します。

◆ストーリーマンガ向け



◆アニメーション向け


今年の新規投入コンテンツは、「neko note」です。
これにより、マインドマップの導入部を大幅に、ブースト出来るようになりました。
各人が書いた後、班でつなぎ合わせていく作業の時は、はたで見ていてかなり興味深いことを学生さんたちは語っています。


余談です))

neko note は、2016年秋の創造学会の大会で発表賞をもらった、アイデアプラントの新しい作品です。この春に、日本とアメリカでほぼ同時期に、リリースしました。アイデアプラントにとって、これが初の海外展開です。

道具を作って、授業や研修をより良い体験にしていくことが、アイデアプラントの独特さの一つだと思います。アイデアプラントは発想促進道具を開発しているわけで、道具と研修が、相互に影響して発展しています。

京都精華大学での講義は、私にとって貴重な機会です。他の大学や企業にはない、アートと直感と才能と、、、といった捉えどころのない柔らかい感性に真正面から取り組んでいくような仕事であり、学生さんたちの反応、教授陣(漫画家、アニメ監督)とのディスカッションから得る深い示唆、が、毎年悩ましくもあり、新しいことを生み出す契機をもらいまくってもおり、そんな感じの貴重な体験のできる機会です。
 

2017年05月06日

『カオスまびき法』(矛盾するアイデア群を一度吐き出し、そのほとんどをはぎ取り、僅かにする)

カオスまびき法.jpg

われわれの脳は、アイデアのパーツが閃ては忘却の海にかえりつをしています。その、有意識と無意識の全部をいっぺんに理路整然とした統合的なアイデアとして出てきたらいいのですが、そうは行きません。

そこで、アイデアの辺縁まで全部拾いあげて、テーブルの上にまず、カオス(混沌)をつくります。
考えの欠片の全吐き出しをします。

そこから先が、本当に苦しい世界です。ここから今度は「捨てます」。人は、とくに、クリエータ気質の人は、自分のアイデアに高い価値性を感じるので、「アイデアを没にする」ことは、思いつく以上に、大変な作業です。
それでもは食いしばって、アイデアを捨てていきます。具体的には、心理的抵抗を減らすために、捨てるものを選ぶ代わりに、拾い上げたいものに〇をつけるという方法を取ります。ようは、拾い上げ、です。

更に、捨てたい(〇をつけたものが残り過ぎる)場合には、◎をつけます。そして、〇だけのものをそぎ落としていきます。

こうすると、カオスの海の中から潮が引いて最後に残る宝が分かります。

苦しい思いをしてまで残った要素。これを組み立てて、基本的な骨格を作ります。足りなければ、要素生成を行い、整えていきます。「構造を作るための要素が、数えるほど少ない」つまり、削ぎの作業、を徹底的にやっているとここがうまくいきます。

そうして、シンプルで強い骨格が出来、そこからは具体的な要素(いちど削いだアイデアの欠片)を、付与していき、具体的なアイデアを整えていくわけです。

そういう作業に、名前を(石井が)つけました。『カオスまびき法』です。

京都精華大学のマンガ学部(ストーリーマンガコース)の授業のために、さそうあきらさんとディスカッションを数年かけて行い、開発したメソッドです。(開発したメソッド、というものの、本質的な思考の展開自体は、古くから創造工学の領域にいろんな表現で登場してきているものでありますが。)


posted by 石井力重 at 16:49 | アイデアの技法

2017年05月02日

(遅ればせながら、拝命報告)2つの大学の非常勤講師を拝命しました

4月1日付で、2つの大学の非常勤講師を正式に拝命しました。

◎早稲田大学 (担当講義:デザイン論)

◎東北工業大学 (共同担当講義:アイデア基礎および同演習I)(同U)

早稲田は、夏季集中講義です。90分×15コマを、5日間連続で行います。
東北工大は、前期90分×15コマを、前期2日・後期3日、でおよそ2カ月ごとに行います。

(受講者属性、大学としての人材育成の狙い、に合わせでコンテンツをデザインしていますので、授業内容はそれぞれの大学で別物です。)

4月1日前後は、渡航中だったため、このタイミングで拝命報告を掲載しました。

私は若いころに思っていました。教育者というのは人を作る聖職だと。なので、私には向かない、と考え、大学時代、教職の単位は一切取りませんでした。あれから21年。企業内人材育成に、創造研修の立場で関わり、教育工学や実践中心授業(ワークショップ)も、研究の隣接領域として学び、アイデアプラントの代表として仕事をしてきました。

大学時代、教員免許を取って民間企業に就職した同期のほとんどが先生業にはほぼタッチせず、今となっては私の方が、先生業に近いことをしているのは、なんとも不思議に思います。

(だからと言って、大学時代に教員免許をとるのは無駄だ、というわけじゃありません。むしろ、それも習得していて、そのうえで実践的にも講義法を学べばもっといいでしょうから。)

ご縁があって出会う学生さんたちには、私の持てる限りのブレストの技術や、アイデアワークのテクニックをお伝えしたいと思います。今年も、全力で取り組みます。


余談)

今年は、非常勤講師といえど、一応、単位認定にかかる立場を2つ、つとめます。私の事業(アイデアプラント)の仕事量から言って、このあたりがほぼ上限となる日数です。

学校の先生業も、事前準備や授業デザインを含めてかかる日数は登壇の日数と同数だけ費やします。早稲田と東北工大の10日の登壇で、年間で20日ぐらいは、この仕事に時間を割きます。

さらに、その他、ゲスト講師(東北大学・京都精華大学)、地方行政・公的研究所でのアイデアワークショップなども計で6回、引き受けてます。(準備も含めて、計12日)

合計で、32日が、今年の大学・行政向けに提供する日程です。

私の年間の働く日数は、だいたい330日ぐらいですので、およそ10%です。

これ以上、事業の日数を減らすと、ビジネスとしての収益の健全性を損ないます。
長期にわたる安定した経営には、堅実な経営判断が要りますが、私には、この辺が、その水際だと思います。

他にも、ときおり、社会的企業や公益活動のための支援を打診されることがありますが、社会貢献は身の丈にあった量で、長く続けられようにすることが、顧客や社会に対して誠実な経営姿勢であると私は考えています。

こうしてここに書くことで、「せっかく来た依頼は全部引き受けたくなっちゃう病」に歯止めをかけて、着実に歩を進めて行きます。

その分、提供する授業は、最高の品質で、提供していくぞ、という覚悟とともに。

今年も、各大学・行政の皆さまには大変お世話になります。
鋭意取り組みますので、よろしくお願いします。

posted by 石井力重 at 11:22 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年04月26日

【スライド】WiL_Docomoイノベーションビレッジ_アイデアワークショップ(4/26、東京)

WiL_Docomo_idea.jpg

本日、ドコモ・イノベーション・ビレッジで行ったWiLフォローアップイベント内のアイデアワークショップのスライドを掲載します。


(一応、直接DLできるURLもつけておきます → WiLイベント_iws008.pdf )

本日ご参加いただいた皆様は、適宜お使いください。(最終ページもご参照ください)


本日ご参加いただいた皆様へ

長い時間お付き合いくださり、ありがとうございました。
アイデアワークショップの持つ効能は3つあります。知見・体験・人の縁。
この定例会は、三つ目が大きな利得となる会だと思います。
ぜひ、創造的風土を今後も醸成なさってください。

ご縁があれば、またどこかで一緒にブレスト出来るのをたのしみにしています。

2017年04月21日

海外販売がもうすぐ始まります(おかげさまで、10年でここまで来ました)

アイデアプラント製品を使ってくださっている皆さま、ありがとうございます。販売からの収益は、新しいブレスト・ツールの開発の費用として投入し、作り続けてきた10年間でした。(今年3月、最初の製品上市から丸10年が経過しました。)

いよいよ、海外販売をスタートする準備が整いました。

販売地域は、米国です。
小規模販売としては、スタートしやすい米国amazonでの販売です。

Amazon_USA_NekoNote_ideaplant.jpg


少し、これまでの考えを述べます。

これまで、私は、渡航して、各国の経済ムードや、クリエイティブ仕事の仕方を観察してきました。分かることもいっぱいありました。

そうしていくうちに、なるべくノンバーバル(非言語)な道具を作り、わずかな量のマニュアルで理解でき、それを相手国の言語で作ることで、多国展開をすることができる商品を作る、ということも、この数年の製品コンセプトに、入るようになってきました。(neko noteは、そうした思想もベースにあって、シンプルマニュアルになっています)

さて次は、実際に販売してみてどこまで市場の感触があるか、という実験的な展開をします。


世界の市場を、細かい分析を抜きに大雑把に、みますと、
名目GDPベースでは、

  • 第一位は、米国(25%)
  • 第二位は、中国(15%)
  • 第三位は、日本(7%)
  • 第四位は、ドイツ(5%)
  • 第五位は、英国(3%)

((パーセンテージは、その国の名目GDP/世界総計))

です。

なお、最初は米国ですが、将来的には、日本の規模の1/10までの国は、販売候補地として見れると感じています。
(23位ぐらいまでが候補で、その中には、カナダ、韓国、オーストラリア、台湾、スウェーデンなどが入っています)

※割愛しますが、実際はもっと細かい分析もあります。研究開発投資額やクリエイティブ産業の規模など。


海外への販売体制が出来たことで、いままでの国内ニーズ以外に、色んなことを感じ取れるようになるでしょう。

そうしたところから得られる知見や洞察も、新しいブレスト・ツールの開発に役立て行きます。


追い風にあおられず、向かい風に歩を止めず。

製品とともに作り手が成長していくサイクルを回し続け、道を愚直に進んで行きます。



製品販売予定のURL
https://www.amazon.com/dp/B071DD6MQ3


posted by 石井力重 at 18:09 | アイデアプラント 4th(2015-2017)



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