2017年03月07日

【プレスリリース】10周年記念で、新シリーズ展開、始まります。第一弾「neko note(ねこのーと)」

本日、アイデアプラントは、プレスリリースを公開しました。

nekonote_01.jpg

プレスリリースは、公式サイトに掲載しています。製品ページはこちら

アイデアプラント代表の石井のブログとしては、公式サイトのリリースとは違った点から、いかに少し綴ります。

◎10周年を迎えます
アイデアプラントの初の製品「ブレスター(Brainstorming Master)」は、2007年3月14日に、上市しました。(その当時、出荷前夜、組織がデュナミスのオフィス内だった頃のブログがあります。)
ブレスター、その後、智慧カード、と多くの方に支持していただける製品が、その先の製品を生み出す原資を作り出してくれて、次々と「創造性の支援ツール」を開発してこれた10年でした。
来週、3月14日に、丸10年を迎えることが出来ることとなり、このタイミングに合わせて、新しい製品カテゴリーに商品を誕生させようと取り組んできました。

◎アイデアワーク・ステーショナリー(※クリエイティブ消耗品)
アイデア創出サポートツール、という領域において、新しい製品カテゴリーとして「クリエイティブな個人や集団が、発想仕事をする際に、使うほどに消費されて無くなっていく、いわば”クリエイティブ消耗品”という文具」を作りました。
アイデアワークのための文具、ということで、【アイデアワーク・ステーショナリー】というカテゴリー呼称にしました。

人々がアイデアを出す行為に、私はアイデアプラントの仕事として、これまでに大げさでなく何百回と立ち会ってきました。
単発のブレスト、あるいは、構造化されたワークであるアイデアワークショップ(アイデアソンも)の中で、「ないから、やらないけれど、いまこういうものがあったら便利だな」という「今ない何か」を、想起することが良くあります。ポストイットじゃちょっと違う、模造紙でもない、何かこういうのがこのタイミングの作業では欲しい!と。
ただ、ほんとにニッチで、しかも特注品なので、個人がその形を想起できたとしても、世に出すのは難しい。コストがべらぼうにかかり、道具によって楽できるのは企画ワークのごく一部。というものです。
それを、具現化するのは、我々アイデアプラントの仕事であろう、と考えて、開発に取り組みました。

◎第一弾の「neko note(ねこのーと)」(※猫の手)
アイデアは分岐する、という特性があります。それゆえ、マインドマップやコンセプトマップなど、放射状のアイデア記法は、未整理な情報や、思考の辺縁を、頭の中から紙の上に吐き出すことに向いています。
そういう放射状のメモ法を、高校や大学(スーパーハイスクールの特別授業や、早稲田大学での夏季集中講義)で教えた時に、不慣れな人特有の、ある種のやりにくさ、が良く見えました。
例えば「紙に書いていくと、”後から階層構造のひと房をずぼっともぎ取って、他の所に付け替えたい”が、アナログなのでそれはできない。」など。ソフトウエアの上でやれば、造作もなくできるので、デジタル慣れしている世代には、その抵抗感は結構あり、さりとて、アイデアワークというのは、手書きの方が、刺激も多く楽しく捗る面もあるので、プチジレンマ、なわけです。
この、猫のーと(※)はそのいいとこどりをするための紙片です。
(※授業では、ねこのて、と呼んでいましたが、製品名としてはねこのーと、という名称にしました)
手書きで書けるし、あとで、構造を直すこともできる。そういう道具です。
そのための最適形状を、何度も何度も、試作と試用の繰り返しで、見出していきました。
サイズ、切れ込み、フォルム、一度に使う枚数感、などを、見出す作業は「ただの長方形の紙」であるメモ紙をいじるだけでこんなにパラメータがあるのかと思うような時間でした。(私が登壇イベントの日、待ち時間中に、はさみでこの紙の試作物を切り出す姿を見た方も結構いると思いますが、最初の頃は、デザインしては印刷して”手で切り抜く”ということをしていました。同じ形を最低でも50枚。
製品開発やデザイン、というのは、花形っぽいようでいて、多くの時間は「まさに”作業”という感じの手仕事」です。デザインを改良しては切り出し、ざざぁと、使ってみて、もう、次の改良版へ、と。
そして、終盤では、早稲田大学での夏の200人規模の講義で、学習補助道具としても使ってもらい、そのアンケートを分析しました。それを日本創造学会で報告(研究発表)もしました。



価格は、メモ紙としてみれば、超高級品、の部類に入ります。

完成品は「猫の手に似た形をしたメモ用紙で、肉球の所に差し込み口がある」ような紙片のセットです。((もしかりに、同じような形を自分で切り抜いて100枚作ろうと思えば可能なものです。手作業だと、切り抜き一枚あたり30秒ぐらい。1回に使う量が100枚で、これを切り抜くのに3000秒〜1時間です。))
アイデアと時間が貴重な人にとってはそのアイデア創出を促進させる道具として、すごくニッチな人向けになると思いますが、必要としてくださる方に活用してもらえましたら幸甚です。


3月、4月は、私石井は全国行脚(アイデアワークショップ)の時期です。
ご興味がある方は、お会いした時に「あの製品触ってみたい」とお声かけてください。
カバンにいつも、いくらか入れていますので。

posted by 石井力重 at 22:54 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年03月02日

AIと人間が同居する時代に、人間のする仕事は何か?

AIと人間が同居する時代に入ると、現在のメーカーやサービス企業は、クリエイティブ産業、という、とらまえ方をされる領域にシフトしてゆくでしょう。

繰り返せる行動をする部分は、横で見ているBuddy(各人の専属AIロボット)が二度目以降を引き継ぎます。一度目とは違う部分は何度か一緒にやって、対話型でその行動ロジックを教えるだけです。
現在でも社長は頭の切れる個人秘書がいて雑務から、高度な作業まで代わりにしてくれます。Buddyはその個人秘書がいる状態です。

そうして、短時間で済む作業や、頭を使わなくてもできる作業や、ロジカルな作業は、人の仕事ではなくなります。

殆どの社員は、”新しいこと”に”直面しつづける日々”を送るでしょう。
新しいこと、難しい問題、について、長い時間かけてじっくり深く考えることが仕事になります。

彼らは、創造的な思考力を使うことが仕事になります。
具体的には、以下の作業が人間の主な仕事になるでしょう。


1「洞察する力」

ユーザが望んでいることを深く見つめる

2「発想する力」

どういう状態が理想状態なのかを思い描く

3「描出する力」

コンセプトの本質を、言葉やデザイン(フォルム&プロセス)として記述する



※補足: “試作と改良”も大きな仕事として人の仕事範疇に残ります。

ただし現在とは「試作する」ことが意味する作業内容は大きく異なります。
作業を補助するスマート・ツール群が大幅に進化しています。現在でいう、試作部門のテクニシャンに相当するAIとロボットが存在している状態になっています。
人間のする仕事は、”機械に指示する”プロデューサー的な作業になります。
ロボットの出力する複数パターンのモックアップを使い込んでみて顧客の要求イメージに合うのはこれだ、という選定したり、仕上がったものを触ってみて、ここはこう手直しして、と作業ロボットにフィードバックすることが人間のする”改良”という仕事になります。

(ですので、試作と改良は、1、2、3の要素の複合的な作業であり、並列に列挙する形にはしていません。)



以上は、社会と技術の長期トレンドを踏まえた、私石井の未来洞察です。

クリエイティブ・ツールや創造研修を開発・展開するうえで、今後の社会がどうなっていくのかという未来洞察を、私自身が持っている必要があります。それを端的に明文化してみました。


アイデアプラントの代表、そして、大学などの非常勤講師として、そうした未来社会で、活躍している人材を育成することを通じて、企業や社会の長期的発展を、支援しよう、と考えています。

もちろん、その未来像を誰に押し付けるわけでなく、現在の各社・各大学の創造力育成のニーズをつぶさに応え、同時に長期的繁栄に向けた能力育成も、学びのエッセンスに配していこう、という姿勢でいます。

なお、上記は、Singularityよりも前の「弱いAI」の社会普及段階(今後30年)を想定して、綴っています。
さらにその次の時代に進む時には、AIは創造するのか、共感をできるのか、という問いが待っています。




 
AIと人間が同居する時代に、人間がする仕事.png


posted by 石井力重 at 16:53 | アイデアプラント 4th(2015-2017)

2017年03月01日

【ご案内】農業ビジネス勉強会+アイデアソン(3月3日、東京)

開催が明後日、という段階ですが、イベントの一般募集枠が公開されましたので、ご紹介します。


日時:2017年3月3日 19:00〜21:30

主旨と対象者:(主催者さんのサイトより、引用します)

”通信の新しい規格である5G。単に通信速度が速くなるだけでなく、あらゆるものがインターネットに接続されるIoTと相まって、世の中の仕組みが大きく変わる契機となります。
この5G時代の食品流通がどういう可能性を秘めているのか、アイデアソンで探ってみたいと思います。
ファシリテーターには、創造工学の専門家で、各種アイデア創出ツールの開発を手がけるアイデアプラント代表の石井力重氏を迎え、刺激的で濃密な120分の企画となっております

<対象の方>
・農業ビジネス、新しい食品流通に関して興味関心がある方
・新しい通信規格5Gを活用した今後のビジネス機会に興味がある方
・新しいサービスや企画に関するアイデアソンに興味関心がある方 ”

ideathon_ideaplant.png

対象者となる方の範疇の方で、かつ、この夜ちょうど開いてたので、ぱっとブレストでもするか、という方がいらしたら、ぜひご検討ください。

アイデアワークショップとしては、構成内容はかなりライトなワークデザインにしてありますので、お気軽にどうぞ。


2017年02月25日

【ご案内】アイデアモデリングコース(宮城、3月9日-10日)

東北や、日本各地で、アイデアの効いたモノづくりを取り組まれている方に向けて、宮城の公的機関の特別な講座をご案内します。(講座まで半月という短期の募集告知です。)

日時:2017年3月9日&10日 10:00〜17:00

   (最寄り駅:泉中央駅。そこからタクシーやバスで20〜30分。宮城大そば)

対象:宮城県内のモノづくりに取り組む方を想定対象者としていますが、全国各地の企業人や個人の方でももちろん参加できます。

費用:主催は、宮城県の公的機関(宮城県産業技術総合センター)ですが、二日間で3万円弱の費用はかかります。(その費用が非常にお得だったと思ってもらえる内容を提供します。)

内容:
一日目:3Dプリンターで作ってみたいものを、ブレスト手法やTRIZの簡単なメソッドを持ちいて各自、発想し、素描し、現場の造形機の見学ツアーもへて、ブラッシュアップをしていきます。
二日目:それを題材に、各自が、3DCADで、アイデアを出力可能なフォルムにしていきます。形にすることでより創造力が引き出されます。



Idea_Modeling_2017.png



(講座のベースである「みやぎデジタルエンジニアリングセンター」のWEBページはこちら )

この講座は、「アイデア創出だけで終わり」ではありません。それを、(造形機での出力が可能な)フォルム(のビジュアルデータ)にまで、していくことを、少人数でがっちりやっていく点に大きな特徴があります。

単に、3DCADの学習講座とも、アイデアだけで終わりの場でもありません。Imagine&Make、をセットでやります。モノを作る制約を一度は外して考えますが、最後は作れるものに収斂させていきますし、形にするためのツールを学ぶともっといろんな造形のアイデアが浮かびます。この考えると作るのサイクルのミニマムサイクルをこの講座では、実体験できます。

ご興味があればぜひ、ご検討ください。

なお、仙台市内の方であれば、二日間は自宅から通うと思いますが、開催場所は仙台市の最北端にありますので、交通機関での移動が大変だ、という方は、近くにあるロイヤルパークホテルに宿泊してもいいでしょう(センターまで徒歩1キロぐらい)、あるいは、仙台の中心地にホテルを取って夜は、東北の味を堪能する、というのもおススメです。(仙台市内からセンターまでは、朝1.5時間ぐらい見ておいた方がいいかもしれませんが。)

なお、この講座のオーガナイザーは、アイデアプラントのフラッグシップ製品である「ブレスター」(ブレストを自然と学ぶカードゲーム。受賞作品です。)の開発支援をしてくださった方で、コンセプトデザイン、フォルムデザイン、情報デザイン、いろんなデザインワークに長けた方ですので、彼に接する二日間であることも、大きな利点です。私にとっては、デザインの素養を育ててくれた先生(年齢は同じ年ですが)でもあります。

2017年02月20日

メンズクラブ編集長さんのブログ

普段はオープンなワークショップしか書いていませんが、今回は特例で、ちょっとだけ紹介を。

ハースト婦人画報社さんの雑誌の一つにメンズクラブがあります。
数ある男性ファッション雑誌の中でも伝統ある雑誌です。

編集長の戸賀さんは、紙面によく登場しますので、購読している人にはよく知られている編集長さんです。
その戸賀さんのブログで、1月20日のワークショップ(の休憩のシーン)がつづられています。

戸賀さんご本人は、雑誌紙面で拝見する以上に、佇まいに雰囲気のある魅力的な方でした。

各社のでのクリエイティブ・ワークショップをしている中で、同社でのワークショップはつよく印象にのこるものでした。

”良い戦略の条件とはそうだ、こういうものだった”と、はっきりと、思い出し直すような、そんな一日でした。

リーダたちが未来を洞察していく視力の強い人たちであり、出版界隈の大きな変化の時代の中で、大きく進化と発展を遂げていかれるでしょう。

posted by 石井力重 at 16:36 | アイデアプラント 4th(2015-2017)



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